ObsidianのToDo系プラグインの影響でコメントが非表示になる問題とその解決法

問題

ObsidianでToDo系サービスと同期できるプラグインの一部に、すべてのノートにおいてコメント(コメント記号「%%」およびそれらに囲まれた部分)を非表示にしてしまう挙動を見せるものがある(非表示になるだけで、カーソル移動などで表示される)。

おそらくUltimate Todoist Syncからの派生に当たるプラグインがこの特徴を引き継いでおり、Another Simple Todoist SyncとTickTickSyncで発生したことがある(どのバージョンでも再現されるかは未確認)。

これらのプラグインでは、TodoistやTickTickなどのサービスとObisidian上のチェックボックス項目を同期した際に振られるタスクID(tid)を非表示にするのをCSSでコメントそのものを非表示にすることで実現しており、それが他のノートにも影響しているものと考えられる。

確かにタスクID部分が非表示だと見た目はすっきりするのだが、他の環境ではコメント部分が非表示だと困ることもある。たとえば私ははてなブログへの投稿にHatena Blog Publisherというプラグインを使っている。このプラグインにはコメント部分は投稿しないという機能があり、コメント部分に下書きや参照情報をメモしておいてそれを見ながら本文を書くという使い方ができるのがとても便利なのだが、コメント部分が非表示だとそれが難しくなる。

解決法

1. プラグインを使用しない

上記のToDo系プラグインの優先順位が高くなければ、使用しないのが最も簡単な解決法である。

使用したい場合も、一度プラグインをオフにすることによって原因がそのプラグインにあるのかどうかを確かめることができる。

2. CSSで強制的にコメントを表示させる

ToDo系プラグインを継続して使用したい場合は、CSSで指定して強制的にコメントを表示させることができる。CSS snippetsの使い方については下にも簡単に書くが、Webにもっと分かりやすいガイドや具体例がある。コードはたとえば下記のように書くと機能する。

/* コメントを強制的に表示する */
.cm-comment,
.cm-line .cm-comment,
.markdown-source-view .cm-comment,
.markdown-preview-view .comment,
.cm-s-obsidian .cm-comment {
    display: inline !important;
    visibility: visible !important;
    opacity: 1 !important;
    color: var(--text-muted) !important;
}

これをまずcssファイルとして保存して(例:comments-visible.css)、ObsidianのVault内のsnippetsフォルダに入れる。そうするとObsidianの設定のAppearanceにファイル名と同じ項目が現れるので、チェックを入れてCSSの適用をオンにする。

言及したプラグインなど

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